コスモス /
Cosmos Hub
(ATOM)
とは?
最新価格情報
- 時価総額:
- ¥4358.26億
- 時価総額ランク :
- 21位
- 24H取引量:
- ¥335.86億
- 24H変動額:
- ¥-7.1201
- 24H変動率:
- -0.47%
簡単にまとめると
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異なるブロックチェーン(仮想通貨)をつなぎ相互に取引可能にするブロックチェーンのための分散型ネットワーク
- ほとんどの仮想通貨は互換性がなく、ビットコインをイーサリアムのアドレスへ直接送金するようなことはできない。もしビットコインを他の仮想通貨と交換したい場合は、一度取引所を介して取引を行う必要があり、仮想通貨が増え続ける中でこうした現状は、ユーザーに大きな手間を強いている。
- また多くのブロックチェーンは、大量の取引が発生した場合に遅延が発生するなど、スケーラビリティの問題も抱えている
- Cosmosは、そのネットワーク上であらゆる、ブロックチェーンをつないで相互運用(Interoperability)することで、スケーラビリティ問題を解決すると共に、異なるブロックチェーン間での取引を可能にする
- 「Internet of Blockchain」をビジョンとして掲げており、誰もが、ブロックチェーンを簡単に開発、利用する世界の構築を目指している
- 略称はATOMとなる
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何がすごいのか?
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独自のブロックチェーン上で、Java,C++,Go等のプログラミング言語を用いて、簡単に分散型アプリ(DAaps)をつくることができる
- 分散型アプリ(Dapps)が開発できるプロジェクトはいくつも存在しているが、それらはあくまで特定のブロックチェーン上でアプリを開発するということであり、ブロックチェーン自体の設計を行うことは難しかった。またアプリを開発するにも独自のプログラミング言語、環境で開発の必要があるなど、簡単とは言えない
- Cosmosは、Tendermint Coreと呼ばれるミドルウエアを採用しており、ブロックチェーン自体も容易に設計、開発することができ、加えてJava, C++, Goといった様々なプログラミング言語で開発可能。結果として非常に短い時間で分散型アプリを開発することができる
- またCosmosは、Cosmos SDKと呼ばれる安全な分散型アプリを開発できるフレームワークも提供。このSDKには分散型アプリ開発に必要な基本的なモジュールが含まれており、簡単に複雑な分散型アプリを構築することができる
異なるブロックチェーン間でトークン、データのやりとりを行うことができる
- Cosmosのネットワークは、ハブ(Hub)とゾーン(Zone)呼ばれる2つのブロックチェーンから構成される
- Zoneは世の中に存在する様々なブロックチェーン(ビットコインやイーサリアム)であり、Hubはそれらをつなぎ合わせるブロックチェーン。この仕組を用いることで、ことなるブロックチェーン(Zone)であってもHubを経由してトークン、データをやり取りすることができる
- CosmosはPoS(Proof of Stake)型のCosmos Hubを提供しており、このブロックチェーンで用いられるトークンがATOMである
どんな技術か?
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Terdermint Core を用いることで、分散型アプリ開発のための独自ブロックチェーン設計を容易に行うことができる
イーサリアムのように、イーサリアムのブロックチェーン上で分散型、アプリケーション(Dapps)が開発できるプロジェクトは存在するが、ブロックチェーンの設計自体を容易に開発することはできなかった。
この理由として、ブロックチェーンは、Networking,Consensus,Applicationという3つのレイヤーで構成されているが、このNetworkingとConsensusの部分の開発には特殊な言語や知識が必要なためである。
Tedermint Coreは、このNetworkingとConsensus部分をパッケージ化したものであり、ABCI(Application Blockchain Interface)と呼ばれるプロトコルで、Applicationレイヤーへつながっている。このため、開発者はApplicationレイヤーを通じて、Java, C++, Goなどの簡単な言語で、ブロックチェーンの設計からアプリ開発までを行うことができる。
Tendermint Core自体は、承認アルゴリズムに、コインの保有量に応じてマイニングの報酬の権利が得られるPoS(Proof of Stake)を採用しているため、取引処理速度が1~3秒とビットコイン(約10分)と比較して非常に早く、1秒あたり数千の取引をさばくことができる。
Cosmos SDKで分散型アプリ開発を容易に行うことができる
Tendermint Coreを利用することで、ブロックチェーンの設計は容易となったが、依然として分散型アプリを1から開発するには時間がかかる。
Cosmos SDKは、分散型アプリのための基本的な機能(モジュール)を提供しており、開発者は簡単に独自の分散型アプリを構築することができる。
また、モジュール以外にも、コマンドラインツールやRESTサーバー等、開発に必要な基本的なライブラリーを含んでいる。
IBC(Inter-Blockchain Communication Protocol)により、異なるブロックチェーンをつなぐことができる
Tendermint Core, Cosmos SDKを用いることで、誰もが簡単に独自の、ブロックチェーン上に分散型アプリを開発することができる。
IBCはそうした分散型アプリをつなぎあわせ、トークンを相互にやりとり可能にするプロトコルである。パブリックブロックチェーンとプライベートブロックチェーンをつないで、トークン、データをやり取りすることも可能
ただし、IBCで全てのブロックチェーンをつなぐことができるわけではなく、すぐに決済が確定する(Fast Finality)というようないくつの条件を満たす必要がある。この観点からPoW(Proof of Work)のブロックチェーンはつなぐことができない。
IBCの要件を満たさないPoWのブロックチェーンについては、Peg-Zoneと呼ばれる特殊なブロックチェーンを間にはさむことで、つなぐことが可能とした。
Cosmos Networkによりスケーラビリティ問題を解決できる
ブロックチェーンのネットワーク上で大量の取引が発生した場合に、送金遅延や手数料増加などが発生してしまうことをスケーラビリティ問題と呼ぶ。
上述のTendermint CoreとIBCの仕組みを活用することで、特定のブロックチェーン自体の取引処理能力を上げることができると共に、仮に単一の、ブロックチェーンが取引をさばけなくなったとしても、同一のZoneを作成し、つなぎあわせることで、全体としての取引能力を上げることができる。
開発状況
- スター : 1042
- フォーク : 244
- ウォッチャー : 148
- イシュー : 76
- コントリビューター : 21
- 1ヶ月のコミット : 0
誰がつくっているのか?
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Jae Kwon(Tendermint CEO)
- コーネル大学コンピュータサイエンス学科を卒業した後、AlexaやYelpのモバイルアプリ開発チームを率いていたソフトウエアエンジニア。CoffeeScript等、数多くのオープンソースプロジェクトにも貢献した実績を持つ
- 2014年にTendermintのプロジェクトを開始
メンバー一覧
名前 | 役職 |
---|---|
Ethan Buchman
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Co-Founder |
これまでの実績
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- 2017/4 ICOを実施し、1680万ドルを調達
- 2019/2 メインネットを公開
- 2019/10 重大なセキュリティ脆弱性を告知(すでに修正済み)
- COSMOSの$ATOMバイナンスステーキング開始
- 2020/3 Binance.USで、ATOMステーキング開始
- 2020/5 コインベースカストディ、仮想通貨ATOMのステーキングに対応
今後の将来性は?
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議論になっていること
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次にみるべき記事
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最近更新された仮想通貨情報
公式情報
公式サイト :
http://cosmos.network/
Twitter :
https://twitter.com/cosmos
Github :
https://github.com/cosmos
Cosmos Hubに設定されているタグ
この記事について
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執筆者 :
- 最終更新日 : 2021年5月13日 (編集履歴)