ビットシェアーズ / BitShares (BTS)の編集履歴#5

記事全体

簡単にまとめると

人の手を介さず自動で企業を運用する仕組み分散型自動化企業DAC(Decentralized Autonomous Company)の構築を目指している

  • 従来の会社などの組織を運営するには、契約、給与、備品、機器などの管理をおこなう管理者/仲介者が常に存在し、その存在自体が多くの事務処理やコストを生み出している
  • DAC(分散型自動化企業)とは、あらゆる契約、処理を自動化することで、そういった無駄を無くし、自動かつ自立して組織を運営するという概念である
  • DACの最も有名な例は、自動で安全、確実に取引が実行されるビットコインであり、ブロックチェーン技術によって実現されている
  • Bitshares(ビットシェアーズ)は、ブロックチェーン技術を活用したDACを銀行、証券取引所、音楽、オークションなど、あらゆる業界へ広げるためのプラットフォームを提供している
  • また、DACとなることで、組織自体が証券化(トークン化)され取引が可能となるため、世界中の人がその組織の所有者となることができる

何がすごいのか?

誰もが分散型取引所(DEX)を構築することができる

  • 分散型取引所(DEX)とは、ブロックチェーン技術を用いた中央管理者が存在しない取引所でる。仲介者が存在しないため、安全かつ低い手数料で取引が可能
  • BitSharesのブロックチェーン上で開発を行うことで、誰もが簡単に独自のDEXを構築することができる
  • Crypto Coins Enterprise Denmarkというデンマークの企業と共同で開発された世界初の分散型取引所Open ledgerが有名

取引承認が平均1.5秒以下と仮想通貨の中で最速

  • ビットコインなどでは取引承認に10分程度かかるが、Bitsharesの取引承認は3秒以内に行われる仕様となっており、平均の承認時間は1.5秒以下である
  • この取引承認時間は、仮想通貨の中でも最速である

スマートコイン(Smart Coin)と呼ばれる価格固定されたベッグ通貨を提供

  • スマートコインとは、ビットシェアーズで使用されている通貨(BTS)の派生通貨であり、その価格はドル、ユーロ、円、元、ビットコイン、金などの法定通貨などの価値に連動する。こうした通貨をペッグ通貨と呼ぶ。
  • 一般的に、仮想通貨は価格変動が激しいため、通常の決済通貨として利用するには向いていないため、送金や決済を行う際はこうしたペッグ通貨が好まれる
  • BitSharesは、様々な法定通貨やビットコイン、金などに連動したペッグ通貨を提供しており、国際送金などにも柔軟に対応かのうである

簡単に独自通貨を発行することができる

  • BitSharesのブロックチェーン上で、開発者は自由に独自の通貨(トークン)を発行することができ、これはUIA(User-Issued Asset)と呼ばれる
  • お店独自の割引クーポンと考えるとわかりやすいが、こうした独自通貨を発行することで、特定のコミュニティ内で独自の経済圏を構築することができる

どんな技術か?

承認アルゴリズムにDPoS(Delegated Proof of Stake)を採用

  • DPoSは、取引の承認者を投票で決定するアルゴリズムであり、誰もが承認者になることができる。具体的には、Witness(立会人)と呼ばれる20人程度の承認者を、BTS保有量の応じた投票によって決定する。
  • Witnessは一定時間ごとシャッフルされて順に取引承認を行い、承認を行うごとに一定の報酬が支払われる

紹介制度リファラル・リワーズ・プログラム(Referral Rewards Program)を採用している

  • リファラル・リワーズ・プログラムとは、紹介報酬プログラムであり、紹介された人が取引を行うたびに、紹介者に対して手数料の一部が入る仕組み
  • Bitsharesの有料会員であるLifetime Memberになることで、BitSharesの取引手数料80%キャッシュバックや、紹介ユーザーに発生した手数料の一部を得ることが出来るなどの恩恵を受けることができる

誰が作っているのか?

これまでの実績

  • 2013/6
    • 起業家のDaniel Larimerがブロックチェーン技術を用いた取引所の構築を世界で初めて提唱。Ethereum(イーサリアム)とCardano(カルダノ)の共同設立者であるCharles Hoskinsonのサポートを受け、開発資金を獲得
  • 2013/7
    • 上記アイデアの開発を行うInvictus Innovations社を設立
  • 2013/10
    • Daniel LarimerとCharles HoskinsonがBitsharesのコンセプトを発表
  • 2014/7
    • Bitsharesのサービスが正式にローンチ
  • 2015/10
    • Bitshares 2.0をリリース。同時に開発をCryptonomex社が引き継いだ
  • 2016/2
    • 創業者のDaniel LarimerがSteemの開発へ以降したため、Bitsharesプロジェクトから離脱

議論になっていること