記事全体

簡単にまとめると

  • ゲームコンテンツの取引プラットフォームとして機能している。
  • Enjinは、ゲーマーとコンテンツクリエイターに新しい収益モデルを提案します。Enjinプラットフォームでは、仮想商品の管理、配布、およびコンテンツの取引が可能です。
  • Enjinに対応しているオンラインゲーム内では、ENJを用いてアイテムの売買が可能になります。
  • SDKはオープンソースで誰でも利用可能です。


  • Enjin Coinは、ブロックチェーン資産発行プラットフォーム「Enjin Platform」で利用される暗号資産です。
  • Ethereumをベースに発行されており、「Enjin Platform」によって発行されたデジタル資産であるNFT(Non-fungible token)*の購入や、Enjin Coinを裏付けにNFTを発行することが可能です。また、Enjin Coinの特徴の1つである「メルト(溶解)機能」により、不要となったNFTをEnjin Coinに戻すことができます。
  • 「Enjin Platform」は、マイクロソフトの提供する大人気ゲーム『Minecraft』をはじめとする35種類**のゲームとNFTの発行において連携しており、今後連携するゲームタイトルが増加することにより、Enjin Coinの利用増加や価値向上が期待できます。
  • 略称はENJとなる。

何がすごいのか?

ENJINとは

ENJIN(エンジン)はシンガポールを拠点にしているEnjin PTE LTD自体が2009年からを運営しているゲームコミュニティ及びプラットフォームであり、ENJIN内で使える仮想通貨がENJIN COINです。

バーチャルグッズやゲームプレイに対して実質価値を導入するためのブロックチェーン技術を簡単にゲームに組み込めるソリューションを目的にしていて、以下の特徴があります。

  • 独自のスマートウォレット:モバイルアプリ「Enjinウォレット」を使用して、ゲームキャラクターやアイテムなどのバーチャルグッズを売買可能。
  • Webサイトへ機能追加可能:Webサイトにも導入可能で訪れたユーザー同士、コインやアイテムのやり取りをWeb上で可能に。
  • バーチャルグッズの作成:保有しているEnjinCoinを基にゲーム内で使用するコインやアイテムを作成、販売可能。
  • 異なるゲームを統合可能:ENJINマルチバースという仕組みがあり、ENJINブロックチェーンを採用しているゲーム間で同じアイテムを移動させて使用する事が可能。また「Enjinウォレット」でアイテムの管理も可能。

著名ゲームエンジンやゲームのサポート:以下のソフトウェア開発キットとプラグインを提供し、ブロックチェーン技術を簡単に導入可能。

オープンソースのSDK、Unityプラグイン、Minecraftプラグイン、Unturnedプラグイン、Unreal Development Kit 4

  • MinecraftプラグインによりENJINマルチバース対応のキャラクターをマインクラフトに導入など、既存のゲームのサポートも可能。


コミュニティの作成やアイテムの売買機能を簡単にゲームに組み込めることがポイントとなっています。

イーサリアムを採用しているゲームではゲーム内通貨や消費アイテムをERC-20、個別のキャラクターをERC-721で実装していることが多いのですが、ここに問題があります。

例えばRPGゲームで自分の育てたキャラクターを友人に送る場合、そのキャラクターが持っているアイテム1つ1つの情報を友人に送ることになる為、当然ネットワークにその分の負荷や情報のやり取りにコストがかかりますこの場合は個人間だけのやり取りですが、オンラインゲームではデータの処理がそれだけでは済まなくなるのは想像に難くないでしょう。

この問題に対してキャラクターとアイテムを一纏めにして一括処理できるようにしたのがERC-1155であり、これを独自に開発して導入しているのもポイントです。(ERC-1155について詳しくはENJINの共同設立者兼CTOであるWitek Radomski氏がブログで解説していますのでそちらをご参照ください。)

どんな技術か?

誰が作っているのか?

議論になっていること