ループリング / Loopring (LRC)の編集履歴#6

記事全体

簡単にまとめると

分散的取引プロトコル

  • ループリングは、ERC20トークンのための分散的取引プロトコル。現在はイーサリアムブロックチェーンを採用しているトークンのみ取引可能だが、今後はすべてのブロックチェーンに対応していく予定。従来の取引所の仲介業者のようなカウンターパーティリスクや、プラットフォームに参加するために特定のトークンに両替する手間を軽減し、ユーザーはトークンを取引の最初から最後までブロックチェーン上のアドレス(ウォレット)に残したまま取引ができる。
  • 略称はLRCとなる。

何がすごいのか?

カウンターパーティーリスクが減る

カウンターパーティーリスクというのは、取引が成立した後に取引相手に支払い能力がなくなるリスクのことです。このようなカウンターパーティーリスクの例としては、取引所のGOXなどが挙げられます。近年でも、2018年にCoincheckがGOXを起こし、大量のNEMが盗難されました。しかし、このGOXというのは中央集権型取引所ならではのデメリットであり、Loopringのような分散型取引プロトコルを利用した取引ではGOXリスクが存在しないというメリットがあります。

他にも、中央集権型取引所で発生する、DDoS攻撃などによってサーバーがダウンし、注文の操作ができなくなってしまうといったリスクも回避可能です。

取引コストの減少

また、中央集権型の暗号資産(仮想通貨)取引所では、取引所のウォレットに暗号資産(仮想通貨)を入金したり、そこから自分のウォレットに出金しなくてはならず、送金手数料が余計にかかっていました。Looplingを利用した暗号資産(仮想通貨)取引では、ウォレットに存在する資産を他のウォレットに移すことなく取引することができるので、取引に当たってウォレット間での送金費用を削減することができます。

また、この「取引所に資産を預けない」ことによって、前述の、資産が取引所のGOXによって喪失してしまうリスクも同時に克服しています。

 

リングマッチとオーダーリング

Loopring上ではリングマイナーと呼ばれる管理者が、取引希望者の注文をつなげていきます。これらの注文は一本の輪になるようにつなげられ、その輪(オーダーリング)内の注文同士をスマートコントラクトを用いてマッチングさせ、取引します(この方法をリングマッチと呼びます)。そして、成立しなかったものはまた次の輪に組み込まれることになります。この際に、リングマイナーへLRCを手数料として支払うことができ、手数料が多いと、注文がよりオーダーリングに組み込まれやすくなります。

 

クロースチェーンプロトコルの開発

LoopringプロトコルはERC20トークンでのみ利用可能ですが、今後クロスチェーンプロトコルの開発により、NEOやLISKといったほかのブロックチェーン上のトークンでも利用を可能にしていく予定です。

 

エコシステムの主要なパーツ

  •  公式ウォレット

ユーザーによるトークンへのアクセスを可能にするほか、ユーザーがネットワークへ注文を送信する手段、共通のウォレットサービス/インターフェースを提供します。 

  • リングマイナー

リングマイナーは、受け取った注文を実行する最効率的な方法を決定します。マイナーはこのプロセスに計算リソースを使用し、この作業は全てオフチェーンで実行されます。これによって、オーダーリングと呼ばれる、最低2つ以上のトークンを含んだ取引の集合が形成されます。

  • Loopring Protocolスマートコントラクト

リングマイナーから受け取った注文を確認したり、ユーザーに代わってトークンの転送を行ったりします。また、注文の状況を監視し、取引板を最新の状態に保ちます。

  • リレー

リレーと呼ばれるシステムによって、取引板の注文状況や取引履歴は更新されています。また、リングマイナーたちに注文をブロードキャストする役割も果たしています。 

  • 資産取引サービス

資産取引サービスは、信頼できる中間業者を介して、ブロックチェーン上で取引できない現実の資産などを担保に入れてLRCトークンを受け取るというサービスです。ここで受け取ったのと同額のLRCを支払えば担保は返却されます。質屋のようなものですね。

しかし、これはLoopringが公式に開発しているサービスではなく、あくまで提携企業が開発しているサービスです。

どんな技術か?

誰が作っているのか?

これまでの実績

今後の将来性は?

仮想通貨Loopring(ループリング・LRC)とは?特徴・買い方・取引所・将来性・チャート・マイニング・ニュースを解説


ERC20トークンの分散型取引サービスは競合が多い分野で、既に成功している0xのようなものも多く存在しています。そのため、今後のように差別化していくかが大事になっていくのではないでしょうか。現状、知名度の点では、Loopringはそれらに後れを取っているように感じますね。その一方で、Loopringでは質屋サービスのようなものが行われていることから、暗号資産(仮想通貨)同士の取引以外にも十分応用可能なサービスであるように思います。そういった分野への進出で差別化を果たしてくれるかもしれませんね。

議論になっていること

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