ポルカドット / Polkadot (DOT)の編集履歴#28

  • 作成日時 : 2021/5/25 05:39
  • ユーザ名 : guchigucci100
  • 獲得ポイント : 1200
  • 編集内容 :

    簡単にまとめると

    Polkadot (ポルカドット)とは

    • Web3.0という中央集権型ではない分散型Web世界の実現を目指すプロジェクト、およびそのためのブロックチェーン
    • セキュリティ保護の下でブロックチェーンネットワークが連携することを支援
    • トークンだけでなく任意のデータをブロックチェーン間で転送できるようにするネットワークプロトコル
    • クロスチェーンレジストリやクロスチェーン計算などが可能な真のマルチチェーンアプリケーション環境を構築している
    • パブリックのオープンな許可のないブロックチェーンとプライベートの許可されたブロックチェーンを介し転送することができる
    • ポルカドット内で使用されるトークンの通貨単位はDOT
記事全体

簡単にまとめると

Polkadot (ポルカドット)とは

  • Web3.0という中央集権型ではない分散型Web世界の実現を目指すプロジェクト、およびそのためのブロックチェーン。
  • セキュリティ保護の下でブロックチェーンネットワークが連携することを支援。
  • トークンだけでなく任意のデータをブロックチェーン間で転送できるようにするネットワークプロトコル。
  • クロスチェーンレジストリやクロスチェーン計算などが可能な真のマルチチェーンアプリケーション環境を構築している。
  • パブリックのオープンな許可のないブロックチェーンとプライベートの許可されたブロックチェーンを介し転送することができる。
  • ポルカドット内で使用されるトークンの通貨単位はDOT。

何がすごいのか?

  • ポルカドットを使用すると、分散型のアプリケーション、サービスの作成と接続がこれまでになく簡単になる。
  • イノベーターがより良いソリューションを構築できるようにすることで、大規模なユーザーが信頼を侵害できないウェブへの依存から社会を解放している。
  • メインチェーンである「Relay Chain(リレーチェーン)」に繋がる複数の 「Parachain(パラチェーン)」と呼ばれるブロックチェーンが、それぞれのトランザクションを並行処理して処理速度を上げることで、スケーラビリティ問題を解決している。
  • 「Substrate(サブストレート)」というブロックチェーンの開発ツールを一般に提供しており、誰でもポルカドットと互換性のあるブロックチェーンを開発することができる。
  • ポルカドット(DOT)の保有者にはガバナンス権があたえられ、ネットワーク内の手数料の決定、ブロックチェーンの追加・削除、プロトコルのアップデートなどに関与することができる。

どんな技術か?

誰が作っているのか?

・Robert Habermeier (Founder)

・Gavin Wood " (イーサリアム共同創業者元CTO)

・Peter Czaban "

今後の将来性は?

ポルカドットは異なるブロックチェーンをつなげて新しいアプリやサービスを生み出すため多くのアプリケーション開発者から注目されています。

より多くのトランザクションを簡単に処理することができるという点でイーサリアムより優れており、次世代のイーサリアムになる可能性もあります。

ポルカドットの技術はかなり汎用性があり、今後も様々な分野で利用される可能性が高いので投資的な観点からみるとかなり魅力的です。


Polkadotの可能性(詳しく)

Polkadotは異なるブロックチェーン同士を繋げると説明しましたが、異なるチェーン繋ぐことを指す「インターオペラビリティー」だけを解決しようとしているわけではありません。

Ethereumのノード運用ソフトウェアを開発するParity Technologyにより開発されている「Substrate」と呼ばれるブロックチェーン開発のフレームワークがあります。

このフレームワークを使うことでブロックチェーンを独自にカスタマイズできるようになり、今までのブロックチェーンで問題視されていた「スケーラビリティー」も向上されると言われています。

また、Bitcoinとは異なりPolkadotのネットワーク参加者となるためにはDOTトークンをステーキングする必要があるため、参加者が不正な行動を取りづらい仕組みなっています。

そのため、参加者全員で「セキュリティー」を担保しようと行動するようになっています。このように、Polkadotは「インターオペラビリティー」のみならず「スケーラビリティー」や「セキュリティー」においても大きな特徴を持っています。

また、ブロックチェーン産業構造の問題点として語られる「Fat protocol」を解決するポテンシャルをPolkadotは持っていると言われています。

ブロックチェーン開発において、アプリケーション開発よりもプロトコル開発の方がマネタイズがしやすい、既存のブロックチェーンは制約のある中でアプリケーションを開発する必要がある、など様々な理由から多くのプロジェクトではプロトコル開発に偏っていました。

ですが、Polkadotにおいてはガス代やトランザクションの処理スピードなど既存のブロックチェーンの仕組みに縛られることなく独自に設計できることから、直感的にアプリケーションを開発できるような仕組みになっています。

そのため、Polkadotにより、現在のプロトコル開発からアプリケーション開発のフェーズに移行していき、今まで以上に多くのアプリケーションが開発されることが予想されます。


議論になっていること

Polkadotはどのようにチェーンを繋ぐのか

  • Polkadotがどのように異なるブロックチェーン同士を繋げているかを考える前に、まず、Polkadotがチェーン同士を繋げて何をしようとしてるのか、どのような世界を目指してるのか、を理解するとよいでしょう。冒頭でも説明したようにPolkadotはブロックチェーン同士を繋げて分散化された新しいウェブを創造しようとしています。「新しいウェブ」の世界観は「Web3」と表現られることが多く、本記事では「新しいウェブ」の世界を「Web3」として説明します
  • 「Web3」と対比して、現在のウェブは「Web2」と呼ばれており、中央集権化されたウェブ構造になっています
  • Web2ではインターネットがGoogle、Amazom、Facebook、Appleといった巨大テクノロジーカンパニーによって支配されており、それらの企業がユーザーに関する膨大なデータを持っています。そして、その膨大なデータを解析してビジネスを行い、大きな利益を上げています。ですが、まれに集められたデータがユーザーの意図しない状態で勝手に使われたり、セキュリティーの脆弱性を突かれデータが流出してしまったりするなどデータの取り扱いに関する様々な問題が起きています
  • この極度に中央集権化されたWeb2に対して、「Web3」では分散化されたウェブを作ろうとしています。Web3では分散台帳や分散ストレージにデータが記録され、各種権限はブロックチェーンなどの分散台帳によってユーザーが自ら管理できるようになります。そうすることで、ユーザー自身でデータを管理して、自分自身でそのデータの取り扱いの権限制御ができ、個人のプライバシーも守られている、このような分散化されたウェブの世界観を作ろうとしています
  • このWeb3を実現するために、今動いている分散ストレージであるIPFSと分散台帳であるEthereumを使ってWeb3のような分散化されたウェブを作ることはすでに可能です。ですが、もっと広い意味でのWeb3を実現するために、多くのチェーンでもIPFSやEthereumと同様のこと、またそれ以上のことができるようになる必要があります。また、ブロックチェーン産業の現状をみてみると数多くのブロックチェーンプロジェクトが存在しており、今後も次々とブロックチェーンプロジェクトが出てくることが予想されます。それにより、これまでのチェーンでは不可能だった、Web3を体現できるさらに良いチェーンができる可能性は十分にあります。その時に、Polkadotはそれぞれのチェーンをシームレスに繋ぐことにより広義の意味でのWeb3を体現しようと開発されています
  • Polkadotにおいて異なるブロックチェーンを繋げるために「Reley chain(リレーチェーン)」「Parachains(パラチェーン)」「Bridges(ブリッジ)」の3つの要素があります
  • 「Parachain」は、相互接続を可能にし互換性をもたせたい独自のチェーンのことを指します
  • Parachainとして相互接続をしたいチェーンは、専用に作られた独自のブロックチェーンだけではなく、BitocoinやEthereumなど既存の代表的なブロックチェーンも対象になります。しかし、これらのParachainには互換性をもたせたくてもそれぞれ合意形成方法が違ったり、ブロックの生成速度が違ったりと仕様がばらばらの状態です。これではそれぞれのチェーンを繋ぐことはできません。そこで、間に入るのが「Bridge」です。Bridgeがこの合意形成などの違いを吸収します。そして、このBridgeはParachain同士を直接つなぐのではなく、それぞれのParachainはBridgeを介して大きなチェーンである「Relay chain」つながります。このRelay chainにそれぞれのチェーンから書き出されたデータを記録し、他のチェーンからの参照を可能にしています。このようにRalay chainが間にあることによって異なるブロックチェーン同士が通信できるインターチェーンコミュニケーションを可能にしてます。このように「Reley chain」「Parachains」「Bridges」をうまく組み合わせて異なるブロックチェーン同士を繋げ、分散化されたWeb3の世界を作ろうとしています


次に見るべき記事