ジーキャッシュ / Zcash (ZEC)の編集履歴#25

  • 作成日時 : 2021/5/13 21:29
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    これまでの実績

    • 2016/10 

    初上場

    • 2017/1

    イーサリアムファンデーションより、Zcashとイーサリアムの統合プロジェクトであるZOEプロジェクト(Zcash on Ethereum)が発表された。

    • 2017/5

    [米国最大大手である銀行JPモルガンが、Zcashのゼロ知識証明を採用するというニュース(https://z.cash/blog/jpm-quorum-integration)によって約4万円まで高騰した。

    • 2017/9

    韓国のBithumbにZcashの上場が決定したことで再度高騰する。


    • 2016/1

    仮想通貨バブル崩壊で急落

    • 2018/6

    Zcash初となるアップグレードOverwinterを実施。

    このアップグレードによって、ネットワークやバージョンの更新時に不正アクセスを防ぐリプレイアタック対策や、取引の透明性の向上が強化された。

記事全体

簡単にまとめると

取引情報のほとんどを匿名化し、プライバシーを保護する決済用仮想通貨

  • ビットコインは、ブロックチェーン上に取引情報が記録されるため、送金元、送金先、送金額などの情報が公開される。そのため、個人のプライバシーの観点から、これらの送金情報が公開されてしまうのは望ましくないという課題があった。
  • Zcashはビットコインの技術をベースに「ゼロ知識証明」という技術を採用し、送金元、送金先、送金額の情報を匿名化、コインが送金されたという事実しか確認できない仕様になっている。
  • 匿名性が高い為にダークウェブなど犯罪などに利用される懸念がある。
  • 略称は「ZEC」となる。

何がすごいのか?

取引情報のほとんどが匿名化されるため、個人のプライバシーが守られる

  • ZCashは、コイン送金時のアドレス、履歴、数量すべての情報が匿名化される。
  • 類似の匿名性の高い仮想通貨にDash(ダッシュ)やMonero(モネロ)があるが、それらは取引の履歴は分からないものの、取引されたコインの数量やアドレスは公開されるため、ZCashは最も匿名性の高い仮想通貨であると言える。

決済速度が2分半とビットコインの4倍

  • ビットコインをベースに開発されたZcashだが、ブロック生成サイズは2分半となっており、ビットコインの約4倍である。

どんな技術か?

シールドトランザクションの活用で、取引情報(送金元、送金先、送金額)を第三者に隠した状態で取引可能

  • ZCashには、tで始まるtransparentアドレス(透明なアドレス)とzで始まるshieldedアドレス(保護されたアドレス)2種類があり、transparentアドレスはビットコインと同様に残高が公開されるアドレスとして機能し、Shieldedアドレスではアドレスや残高が公開されない。
  • シールドトランザクションとは、このshieldedアドレス同士で行わる取引のことを指し、この場合は外部に送金が行われた以上の情報は公開されない。


ゼロ知識証明(zero-knowledge proof)により、取引情報が公開されていない場合でも正当性を承認

  • ゼロ知識証明とは、「ある人が別のある人に対して、与えられた情報が”真実である”ということ以外の情報を与えずに、その情報が【真実】であることを証明する。」という手法。簡単な例として、赤と白の2つのボールがあり、目が見えない人Aさんに対して、あなたがこの「2つのボールを区別できることを証明する。」場合を考える。Aさんに、どちらかのボールをランダムに何度も見せてもらい、あなたはそのボールが前に見せてもらったボールと同じかどうかを答える(Aさんは色の区別はつかないが、どちらのボールを見せているのかは分かっている。)この試行を何度も繰り返して、正答率を計算することで、Aさんはあなたが本当にボールを区別できているかどうかがわかることになる(わかっていない場合、正答率は50%に近づいていく)。
  • ZCashでは、zk-SNARKsと呼ばれるゼロ知識証明の手法を用いて、取引に関する情報を明かすことなく(ゼロ知識で)トランザクションの正当性を証明している。


取引承認にEquihash(エクイハッシュ)アルゴリズムを採用しており、ASICでのマイニングを困難にしている

  • ZCashはビットコインからフォークされているため、承認アルゴリズムはPoW(Proof of Work)であるが、ビットコインと異なるEquihashを採用。
  • Equihashは、マイナーの保有するRAMの量でマイニング可能な量が決定されるため、ASICのようなマイニング専用チップが作りづらくなっている。そのため、一部のマイナーによりマイニング作業が独占されづらい。
  • またZCashでは、マイニング時に発行されるコインのうち10%が、ファウンダー報酬として最初の4年で徐々に創設者、投資家、従業員、アドバイザーに供給される仕組みとなっている。

誰が作っているのか?

Zooko Wilcox氏(創業者)

  • サイファーパンク(社会や政治を変化させる手段として強力な暗号技術の広範囲な利用を推進する活動家)、分散化ファイルシステムTahoe-LAFSの開発者として有名
  • 電子マネー会社DigiCashの元開発者、またP2Pファイル共有システムMojoNationの開発も行っていた

これまでの実績

  • 2016/10 

初上場

  • 2017/1

イーサリアムファンデーションより、Zcashとイーサリアムの統合プロジェクトであるZOEプロジェクト(Zcash on Ethereum)が発表された。

  • 2017/5

[米国最大大手である銀行JPモルガンが、Zcashのゼロ知識証明を採用するというニュース(https://z.cash/blog/jpm-quorum-integration)によって約4万円まで高騰した。

  • 2017/9

韓国のBithumbにZcashの上場が決定したことで再度高騰する。


  • 2016/1

仮想通貨バブル崩壊で急落

  • 2018/6

Zcash初となるアップグレードOverwinterを実施。

このアップグレードによって、ネットワークやバージョンの更新時に不正アクセスを防ぐリプレイアタック対策や、取引の透明性の向上が強化された。