ゼンキャッシュ / Horizen (ZEN)の編集履歴#5

記事全体

簡単にまとめると

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  • ZenCashは、保護されたセキュアなノードによって提供されるエンドツーエンドの暗号化されたネットワーク上のゼロ知識証明されたシールドされたトランザクションをユーザに提供する、安全で有用なプライバシーコインであることを目指しています。このプロジェクトは、zk-SNARKsを使用してZcashテクノロジのフォークとして開始されましたが、利便性、草の根コミュニティの関与、継続的なネットワークの改善と成長のためにステークホルダーを補う自己資金のトレジャリーモデルに重点を置いて構築されています。
  • 略称はZENとなる。

何がすごいのか?

Horizenは、もともとはZcash(ジーキャッシュ)として知られていましたが、その後ハードフォークでZClassicとなり、2017年にさらにハードフォークを経てZenCashが誕生。

ZenCashがリブランディングにより2018年8月に名称変更となり、現在のHorizenとなりました。

基本的にはZClassicと似た仮想通貨ですが、現代社会にマッチした「実用性」をより重要視した仮想通貨であるといえます。

Horizenの最大の特徴を2点あげると、ひとつはやはり「匿名性」。そして、もうひとつは高度に「非中央集権的(分散的)」であるということです。


Horizenは匿名性が高い

Horizenは、匿名性コインであり、外部から取引を追跡することが不可能。

zk-SNARKSというZcashにも実装されている匿名技術が使われています。

Horizenでは、ユーザーは取引に匿名性を持たせるかどうかを選択することができます。

取引を公開しても問題ない場合には「tアドレス」、匿名性を持たせたいプライバシーな取引では「zアドレス」を用います。

また、完全なプライバシーを保った状態でメッセージをやり取りできるのもHorizenの付加価値です。


Horizenは非中央集権的

仮想通貨には、特定の管理者が存在する「中央集権的」なコインと、特定の管理者が存在しない「非中央集権的」なコインがあります。

ただし、きれいに二分できるわけではなく、非中央集権的な仮想通貨の中でも、「通貨システムの維持に貢献している『ノード』の数が多いほど分散されている」といえます。

Horizenのアクティブノード数は、2020年12月現在で「37,519」。

これは、ビットコインやイーサリアムに匹敵します。

公式サイトでもアピールされているようにHorizenは高度に分散化されているため、特定の権力者に通貨システムが左右されることはありません。

またHorizenは、「サイドチェーン」も機能します。

詳しくは後述しますが、サイドチェーンにおいても完全に分散化されていることが大きなメリットとなっています。


どんな技術か?

誰が作っているのか?

これまでの実績

今後の将来性は?

Horizenの強みは非中央集権的な「サイドチェーン」

サイドチェーンとは、「メインチェーン」とは別の(サイドの)チェーンのこと。

たとえばビットコインを中心に考えると、ビットコインのブロックチェーンが「メイン」であり、それ以外が「サイド」なチェーンとなります。

サイドチェーンは何のためにあるのかというと、それはメインチェーンにはない機能や能力を追加するためです。

たとえば、ビットコインはもっとも信頼されている仮想通貨のひとつですが、実は「もっとも高性能な仮想通貨」ではありません。

たとえば、スケーラビリティが低く手数料が高騰しやすかったり、送金速度が遅延しやすかったりしますし、イーサリアムにはある機能スマートコントラクトもありません。

そこでサイドチェーンを接続すると、いとも簡単にこれらの機能を拡張することができるのです。

このように非常に便利なサイドチェーンですが、1点だけデメリットがあります。それは「セキュリティ」です。

サイドチェーンの多くは、特定の管理者が存在する中央集権的な性質があるので、サイドチェーンのセキュリティは運営企業の信頼性に依存してしまうんです。

そう考えると、Horizenの「サイドチェーンでありながら非中央集権的である」ことのメリットが伝わるのではないでしょうか。

これは非常にまれなメリットであり、そこにHorizenの「匿名性」という特徴を付け加えると、真似できる仮想通貨プロジェクトはほとんどありません。

今後、さまざまな企業や開発者がサイドチェーンを必要とする時代になるでしょう。

そのとき、Horizenが躍進する可能性があります。


Genesis CustodyがZENのカストディに対応

Horizenは今後、機関投資家からの注目度が高まっていくことになるでしょう。

なぜなら2020年12月3日、仮想通貨企業Genesisによる仮想通貨カストディサービス「GenesisCustody」にZENが対応したことが発表されたからです。

仮想通貨カストディは、保有している仮想通貨をハッキングなどから守り、安全に保管するサービスのこと。主な顧客は機関投資家です。

つまりHorizenがカストディに対応したことで、今後、多くの機関投資家がHorizenに投資し、価格上昇につながる可能性があります。


新規発行による「インフレ」には注意

Horizenの最大発行枚数の上限は「21,000,000ZEN」です。

しかし、CoinMarketCapによると、現在はまだ「10,513,088ZEN」しか発行されていません。

将来的にはHorizenは2倍近くに増える計算であるため、今後、1枚あたりの価値がインフレにより薄まりやすくなります。

これは、Proof of Workアルゴリズムを採用している仮想通貨(たとえばビットコイン)にも共通してみられる現象なので、Horizen特有のデメリットではないものの、注意しましょう。


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