ビットコインキャッシュ / Bitcoin Cash (BCH)の編集履歴#7
- 作成日時 : 2019/5/8 22:40
- ユーザ名 : hiroshiXPS
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記事全体
簡単にまとめると
ビットコインの問題点であった、取引速度、セキュリティ面を改善した、ビットコインから分岐した仮想通貨
- ビットコインは、ブロックサイズが小さい(1MB)ため、取引が増えると対応が追いつかず、処理速度が低下、結果手数料が高騰するという問題があった(スケーラビリティ問題)
- ビットコインの取引承認は、約10分に1度のペースで行われるが、ビットコインの流通量が増えたことで、承認作業が追いつかず、送金詰まり・遅延等が発生していた
- このスケーラビリティ問題を解決するため、ビットコインのブロックサイズを8MBに変更する形で、2017年8月1日にビットコインから分岐して生まれたのがビットコインキャッシュである(この分岐はハードフォークと呼ばれる)
- その後、2018年5月15日に2回目のハードフォークが行われ、ブロックサイズは8MBから32MBへ更に拡張された
何がすごいのか?
ビットコインの開発者とマイナーとの争いの結果誕生したコイン
- スケーラビリティ問題の解決方法として、ビットコインのコア開発者たちは、取引データを圧縮する技術であるSegwit導入を支持していた
- 一方、ビットコインのマイナーであるBitmain社(中国最大のマイニング会社)は、Segwit導入により、自社で利用していたマイニングマシン(ASICという専用チップ)が利用できるが判明し、大反対
- Bitmain社は、それまでASICを用いて1000億円以上を稼ぎ出していた
- そこに、取引所兼マイナーである中国のViaBTC社が、ハードフォークでビットコインを分裂させようと声を上げた
- 結果、開発者とマイナーの間で意見は折り合わず、ハードフォークが行われ、ビットコインキャッシュが誕生することとなった
ハードフォーク時、ビットコイン保有者全てに、ビットコイン保有数と同数のビットコインキャシュが付与されたため、大きな話題となった
- 2017年8月にビットコインキャッシュが誕生したとき、多くの取引所はビットコインのホルダーに対し「同数のビットコインキャッシュを無料で付与する」という対処を行なった
- 1000枚のビットコインを持っていた者は、同じ1000枚のビットコインキャッシュが付与された
- 分裂後、ビットコインの価格は下がらず高騰したため、ビットコイン保有者は、ビットコインの価値が更に上がった上に、ビットコインキャシュを無料でもらえるという状況となった
どんな技術か?
ブロックサイズの拡張により(1MB->8MBー>32MB)、実質的な処理能力はビットコインの8倍
- ビットコインキャッシュのブロックサイズ自体は、ビットコインの32倍
- ただし、ビットコインはSegwitと呼ばれる取引記録の圧縮技術が実装されたため、ブロックサイズ1MBだが、実際は2倍の4MBまで処理可能。つまりビットコインキャシュは、ビットコインの8倍の処理能力を持っていることになる
マイニングの難易度調整アルゴリズムDAAを採用しており、急激な難易度変化にも対応可能
- ビットコイン、ビットコインキャシュでは、マイニングの速度を調整するために、マイニングの難易度調整アルゴリズムが存在する
- ビットコインは、NDA(Normal Difficulty Adjustment)と呼ばれるアルゴリズムを採用しており、約2週間に一度、難易度が調整される
- ビットコインキャシュは、DAA(Difficulty Adjustment Algorithm)と呼ばれるアルゴリズムを採用しており、10分に一度、難易度が調整される
誰が作っているのか?
Amaury Sechet(開発者)
- ビットコインキャッシュのノードの50%以上を占めるBitcoin ABCの主任開発者
- 元Facebookのソフトウエアエンジニア
Craig Steven Wright(開発者)
- ブロックチェーン開発企業のnChainの代表
- ビットコインの構想となる論文、「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」を書いたサトシナカモトであると噂される人物