イーサリアムクラシック / Ethereum Classic (ETC)の編集履歴#17

  • 作成日時 : 2021/3/17 05:21
  • ユーザ名 : doubutunante
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    どんな技術か?

  • イーサリアムのオリジナルブロックチェーンを引き継ぐ

イーサリアムのオリジナルブロックチェーンを引き継ぐ

イーサリアムクラシックはイーサリアムと同様、スマートコントラクト機能をもつ非中央集権のプラットフォームです。イーサリアムの派生プロジェクトとして誕生した、仮想通貨でベンチャー企業に投資を行うDApps「THE DAO」で起きたハッキング事件でのイーサリアム財団の中央集権的な介入を機に誕生したイーサリアムクラシックは、イーサリアムのオリジナルブロックチェーンに連なるブロックチェーンで、中央集権的な変更のない本来のイーサリアムであることを目指した仮想通貨です。


  • 安全性を維持するために拡張性を制限
  • 安全性を維持するために拡張性を制限

    イーサリアムクラシックはTHE DAOを機に誕生したという経緯から、ハードフォークをするとしてもプロトコルレベルでの脆弱性やバグが見つかった時、もしくは機能的なアップグレードを行う必要がある時のみに限ると強く主張しており、耐ハッキング性を向上させるためにイーサリアムよりも拡張性を制限していることが特徴です。


  • イーサリアムが達成できなかった本来の非中央集権を目指す
  • イーサリアムが達成できなかった本来の非中央集権を目指す

    イーサリアムクラシックでは分散型のガバナンスを継続することをビジョンとして掲げており、中央集権的なリーダーシップをもって開発を進める姿勢への対抗路線をウェブサイト内でも強く主張しています。特にイーサリアム本来の「ブロックチェーンを今後開発することはない」と繰り返し主張するイーサリアム財団や開発者に対して強く反対する姿勢を表していることが特徴的です。


  • コンセンサスアルゴリズムはPoWを維持する
  • コンセンサスアルゴリズムはPoWを維持する

    イーサリアムではコンセンサスアルゴリズムにPoSの導入を予定する一方で、イーサリアムクラシックではより良いアルゴリズムが見つからない限りはPoWを維持していくとしています。PoWはビットコインなど様々なブロックチェーンで利用されているコンセンサスアルゴリズムで、仮想通貨の概念である”Code is Law”という考えを遵守していることが特徴です。

    記事全体

    簡単にまとめると

    元祖イーサリアム

    • イーサリアムクラシックは、イーサリアムのハードフォークによって誕生した仮想通貨。
    • 元々DAOが受けたハッキング攻撃による損失を、無効化するために行われたハードフォークだったが、ブロックチェーンの理念に反するとして、DAOハッキング時の取引情報を残したチェーンをそのまま維持された。そのため、基本的な特徴はイーサリアムと同じだが、イーサリアムよりも安全性が重視されている。
    • 主だった開発者は引き続き、イーサリアムに残っているため、イーサリアムに比べて資金や開発人材に乏しい。
    • イーサリアムクラシックとは?イーサリアムとの違いや将来性を再測定
    • コミュニティの、合意形成を行う仕組みにはビットコインと同様に Proof of Work(略称: PoW、プルーフ・オブ・ワーク)を採用しています。イーサリアムクラシックは、基本的にはイーサリアムと同様の機能を持っていますが、発行数に上限があり、減少期を定めている点で異なります。イーサリアムクラシックの発行上限は約 2 億 1.000 万枚で、500 万ブロックごとにマイニング報酬が、 20 %ずつ減少します。(2019 年 10 月時点)
    • 承認速度はビットコインが 10 分を要するのに対し、イーサリアムクラシックは約 15 秒で完了します。通貨単位は「 ETC 」で、最小単位は、 0.000000000000000001 ETC で 1 wei と表現されます。
    • 略称はETCとなる。

    何がすごいのか?

    • 理念に忠実です。
    • イーサリアムクラシックは、分散型アプリケーション(英: Decentralized Applications、略称: DApps )を構築するプラットフォームを提供します。構築された DApps は、自動的に契約を実行することのできる「スマートコントラクト」という技術によって、煩雑な手続きや第三者による監視・介入なしにサービスを提供する機能を持たせることができます。また、イーサリアムクラシック上のプラットフォームで送金を、行うことができますが、その際には手数料が必要な場合があります。この手数料は、イーサリアムクラシックで支払われますが、プラットフォームを動かす燃料という意味で Gas (ガス)という単位で算出されます。この Gas はビットコインの送金サービスを利用する際に発生する手数料に似たもので、分散管理されたシステムを円滑に動作させるために必要な仕組みです。これらの手数料はブロックチェーンに記録を行うマイナーに支払われます。
    • もともと一つの通貨であったイーサリアム(英: Ethereum 、単位: ETH )も 同様の特徴をもち、数多くの DApps の構築を後押ししています。

    どんな技術か?

    イーサリアムのオリジナルブロックチェーンを引き継ぐ

    イーサリアムクラシックはイーサリアムと同様、スマートコントラクト機能をもつ非中央集権のプラットフォームです。イーサリアムの派生プロジェクトとして誕生した、仮想通貨でベンチャー企業に投資を行うDApps「THE DAO」で起きたハッキング事件でのイーサリアム財団の中央集権的な介入を機に誕生したイーサリアムクラシックは、イーサリアムのオリジナルブロックチェーンに連なるブロックチェーンで、中央集権的な変更のない本来のイーサリアムであることを目指した仮想通貨です。


    安全性を維持するために拡張性を制限

    イーサリアムクラシックはTHE DAOを機に誕生したという経緯から、ハードフォークをするとしてもプロトコルレベルでの脆弱性やバグが見つかった時、もしくは機能的なアップグレードを行う必要がある時のみに限ると強く主張しており、耐ハッキング性を向上させるためにイーサリアムよりも拡張性を制限していることが特徴です。


    イーサリアムが達成できなかった本来の非中央集権を目指す

    イーサリアムクラシックでは分散型のガバナンスを継続することをビジョンとして掲げており、中央集権的なリーダーシップをもって開発を進める姿勢への対抗路線をウェブサイト内でも強く主張しています。特にイーサリアム本来の「ブロックチェーンを今後開発することはない」と繰り返し主張するイーサリアム財団や開発者に対して強く反対する姿勢を表していることが特徴的です。


    コンセンサスアルゴリズムはPoWを維持する

    イーサリアムではコンセンサスアルゴリズムにPoSの導入を予定する一方で、イーサリアムクラシックではより良いアルゴリズムが見つからない限りはPoWを維持していくとしています。PoWはビットコインなど様々なブロックチェーンで利用されているコンセンサスアルゴリズムで、仮想通貨の概念である”Code is Law”という考えを遵守していることが特徴です。

    誰が作っているのか?

    これまでの実績

    今後の将来性は?

    イーサリアムクラシックのネットワークからDeFiへアクセス、ブリッジ機能ローンチへ

    イーサリアムクラシック、51%攻撃により500万米ドル以上の被害が明らかに


    • イーサリアムとの「差別化」が課題

    イーサリアムクラシックは、2020年1月に重要アップグレード「Agharta(アガルタ)」を実施。

    これによりイーサリアムの機能が使えるようになったり、同じくイーサリアムのチェーンとコラボレーションができるようになったりしました。

    その狙いについて、開発者のTerry Culver氏は、

    「ETCとETHの相互運用性の向上は、ETCのコミュニティとエコシステムの発展を加速する」

    と主張しています。

    しかしこれは、ある意味でイーサリアムに乗っかって成長するという宣言にも聞こえますよね。

    過去には「イーサリアムよりも成功する」とさえ言われていたイーサリアムクラシックですが、2020年12月現在、

    • イーサリアムクラシック:時価総額ランキング37位(約700億円)
    • イーサリアム:時価総額ランキング2位(約7兆円)

    と、規模でいうと100倍近い差をつけられています。

    すでに「勝負あり」の状態なので、イーサリアムとの相互運用性を高めることで少しでも近づこう、という考えなのでしょう。

    ただし、イーサリアムクラシック側がこんな敗北宣言のような開発方針を打ち出すということは、「イーサリアムとの差別化」に苦心しており、単独で価値を示すことが難しくなっていることを意味します。


    イーサリアムクラシックは今後「IoT」で成長を狙う

    ただしイーサリアムクラシックはもちろん、イーサリアムのコピーを目指しているわけではありません。

    今後イーサリアムクラシックは、IoT分野に注力する方針を打ち出しています。

    IoTとは「Internet of Things」の略。日本語で「モノのインターネット」ですね。

    言葉どおり、あらゆるモノ(製品)がインターネットに接続されることを意味します。

    たとえば、スマートスピーカー(GoogleHomeなど)も、IoTのひとつ。

    IoT市場は今後、めざましい成長が期待されている分野で、調査会社IDC Japanによると国内の市場は、

    • 2019年:7兆1537億円
    • 2024年:12兆6363億円

    まで成長する見通し。

    IoTで先手を打ち、イーサリアムと「差別化」できれば価格上昇も期待できるでしょう。

    ただし、まだ具体的な進捗には乏しい状況です。

    現状、イーサリアムクラシックが勝っている点は「非中央集権的」であることなので、イーサリアムが「中央集権的」な体制を原因として失脚した場合には、イーサリアムクラシックにスポットライトが当たるかもしれません。

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