リスク / Lisk (LSK)の編集履歴#5

  • 作成日時 : 2019/5/8 22:40
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    これまでの実績

    • 2016年初頭
      • DAppsプラットフォームのCryptiからハードフォークする形で、Mark KordekとOliver BeddowsによりLISKプロジェクトが発足
      • ICOにより、14,000BTCを調達(当時史上2番目に大きいICOであった)。このICOにはマイクロソフトも参加しており、約19億円を投資している。
    • 2016/5
      • メインシステムが稼働し、主要取引所での取引が開始され、ビットコインについで2番目に人気の仮想通貨となった
    • 2018/2
      • 本格的なリブランドが行われ、デザインを一新した新ロゴやウェブサイトを発表
    • 2018/4
      • Lisk Core1.0のテスト版がリリース。新たなAPIデザインやP2P通信レイヤーが実装された
    • 2018/10
      • スマホからLISKネットワークの確認や取引ができる「LISK Mobile」がリリース
記事全体

簡単にまとめると

ブロックチェーン技術を用いた分散型アプリケーションが簡単に構築できるプラットフォーム

  • LISK(リスク)は、イーサリアムと同様にスマートコントラクト技術(契約が自動で執行される仕組み)を利用し、誰もが分散化アプリケーション(DApps)を開発できるプラットフォームである
  • DAppsでは中央管理者が存在しないため、管理者による不正や改ざんが困難であり、仲介者がいないためコストも下がる
  • また、LISKでは基幹のブロックチェーンとは別に、サイドチェーンと呼ばれる場所でアプリケーションを動かすため、拡張性が高く、膨大な取引処理にも対応できる
  • Javascript言語で開発可能

何がすごいのか?

JavaScriptで分散化アプリケーション(DApps)を開発できる

  • LISKは、世の中に広く普及しているJavaScriptを用いてプログラミングすることが可能
  • 同様のDAppsの開発プラットフォームであるイーサリアムでは、独自の開発言語であるSolidityでプログラミングする必要があったため、エンジニアにとっては参入障壁が高かった

アプリ開発をサイドチェーンで行なうため、柔軟性、取引処理能力が高い

  • LISKのアプリ開発は、メインのブロックチェーンの補助的役割であるサイドチェーンで行っている
  • サイドチェーンは、それぞれが独立しているため、独自の機能を持たせていることもできるし、重大なバグや問題が発生しても、すぐに修正が可能。ハッカーによるハッキングに対しても対応可能である
  • メインチェーンのみでは、大量の取引を処理するには限界があるが、サイドチェーン(=複数のブロックチェーン)を活用することで、大量の取引を処理することが可能
  • 機密情報はセキュリティーに特化したメインチェーンで行い、開発は柔軟性のあるサイドチェーンで行うといった形で、自由で利便性のあるアプリケーションが作成できる
  • (類似の仮想通貨であるイーサリアムは、全てが1つのブロックチェーンで行われているため、修正が難しく、取引処理能力にも限界がある)

送金が約10秒と早い

  • LISKの通貨であるLSKは、送金が約10秒
  • 類似の仮想通貨であるイーサリアムは約15秒なので、イーサリアムよりも早い

マイクロソフトから19億円の投資を受けており、Azureと提携

  • LISKは、マイクロソフトが提供するクラウドサービスであるAzureと提携を発表しており、今後Azuru上でLISKを用いて分散型アプリケーションが開発できるようになる予定
  • マイクロソフトはLISKのICOへも参加し、約19億円を投資している

どんな技術か?

承認アルゴリズムにDPoS(Delegated Proof of Stake)を採用

  • DPoSとは、LISK保有者の投票で選出された101 人が取引を承認する仕組み
  • 投票権はリスクの保有量に応じて割り当てられ、101 人の承認者は、割り当てられた順番に取引承認を行なう。この仕組みにより、一部の資産家に承認者が偏ってしまうことを避けることができる
  • 承認者は取引承認毎に、報酬として取引手数料と新規発行されるLISKを受け取る
  • この仕組みは、ビットコイン等のマイニングに対して、フォージング(鋳造)と呼ばれている

LISKの価値を高める、半減期(減少期)が設定されている

  • LISKに発行上限はないが、新規発行料(上記フォージングの報酬)が減少する半減期(減少期)が設定されており、取引データをまとめたブロックが300万個生成される度(=約1年)に新規発行枚数が減少する
  • 初期の新規発行料(フォージングの報酬)は、5LSKであるが、半減期が訪れる度に1LSKずつ減少していき、1LSKに達した以後は一定して1LSKとなる
  • 半減期が設定されていることで、LISK自体の希少性が高まり、価値が上昇すると予想されている

同じ分散型アプリケーション(DApps)開発プラットフォームであるイーサリアムと比較されるが、主に下記点が異なる

  • 開発言語はJavascript (イーサリアムはSolidity)
  • DAppsの開発がサイドチェーンで行われる(イーサリアムはメインチェーン)
  • 取引承認方法がDPoS(イーサリアムは現在PoW。今後PoSになる予定)
  • DApps実行用のVM(仮想マシン)がない(イーサリアムはある)

誰が作っているのか?

Max Kordek(共同設立者、LISK財団CEO)

  • 1991年生まれの若手ドイツ人起業家。アーヘン工科大学で電子工学を学び中退
  • その後、オープンソース仮想通貨プロジェクトであるCryptiに携わり、Criptiから派生する形でLISKを立ち上げた

Oliver Beddows(共同設立者、LISK財団副社長CTO)

  • 仮想通貨Criptiを開発していたCryptiの元エンジニア。Crypti者でMax Kordekと出会い、二人で退社してLISKプロジェクトを立ち上げた

これまでの実績

  • 2016年初頭
    • DAppsプラットフォームのCryptiからハードフォークする形で、Mark KordekとOliver BeddowsによりLISKプロジェクトが発足
    • ICOにより、14,000BTCを調達(当時史上2番目に大きいICOであった)。このICOにはマイクロソフトも参加しており、約19億円を投資している。
  • 2016/5
    • メインシステムが稼働し、主要取引所での取引が開始され、ビットコインについで2番目に人気の仮想通貨となった
  • 2018/2
    • 本格的なリブランドが行われ、デザインを一新した新ロゴやウェブサイトを発表
  • 2018/4
    • Lisk Core1.0のテスト版がリリース。新たなAPIデザインやP2P通信レイヤーが実装された
  • 2018/10
    • スマホからLISKネットワークの確認や取引ができる「LISK Mobile」がリリース