ネオ / NEO (NEO)の編集履歴#33
- 作成日時 : 2021/5/13 11:17
- ユーザ名 : zakzakfukugyo
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記事全体
簡単にまとめると
コミュニティ主動で開発が行われている中国版イーサリアム
- イーサリアムと同様にスマートコントラクト機能を持つ仮想通貨であり、ブロックチェーン上でアプリケーションを構築することができる。デジタルの資産、個人情報、スマートコントラクトを組み合わせてスマートエコノミーの創出を目的とする。
- イーサリアムよりもトランザクション能力が高く(約1000件/秒)、JavaやC#などの有名言語で開発できる点が特徴。
- スマートコントラクト機能を持つNEOとその燃料となるGASという2つの仮想通貨から構成されている。
- NEOは中国版イーサリアムと言われる。しかしdeveloperの感覚では両者は別物である。
- 略称はNEOとなる。
何がすごいのか?
取引処理速度が約1000件/秒と非常に早い(理論上の上限は10,000件/秒)
- 類似の仮想通貨であるイーサリアムでは、処理速度は約30件/秒と遅い(PoWの場合)
- NEOは現時点でイーサリアムの30倍以上、理論的には300倍近い速度を実現することができる。
- これは、ビットコインやイーサリアムが採用しているPoW(Proof of Work)という取引承認アルゴリズムではなく、DBFTと呼ばれる独自の承認アルゴリズムを採用しているためである(後述)
コミュニティベースで開発されているプロジェクトである
- ワークショップとハッカソン(エンジニアが腕を競うコンテスト)、ミートアップを継続的にそれを世界中で行っている。
- City of Zion という独立した開発コミュニティが存在し、NEOの資金的なサポートにより非常に早いスピードで開発が行われている。 NEON Wallet , Nash , などはCity of Zionから生まれている。
- NEOベースの分散型アプリケーション(DApps)は こちら から確認できる。
- NEOのブロックチェーン上で開発されたトークンをNep5と呼ぶ。
JavaScript、Python、NET、C、C#、C++などで開発可能
- 類似の仮想通貨であるイーサリアムはSolidityと呼ばれる独自の言語で記述する必要がある。
- NEOはJavascriptやPython等、世の中に広く普及している言語で開発可能。
NEOを保有しているだけで、GASトークンが配布される
- NEOは、その保有者に議決権を付与するNEOと、スマートコントラクト実行の手数料となるGASと呼ばれる2つの仮想通貨から成り立っている。
- NEOの保有者には、その保有量に応じてGASトークンの配当(3%)が行われるため、NEOを保有し続けていれば、自動でGASを得ることができる。これがNEO保有のインセンティブとなり、NEOの利用拡大の好循環を生み出している。
- またGAS自体は、NEOと同様にBinanceや Poloniexといった取引所で売買可能である。
どんな技術か?
合意形成に、ビザンチン将軍問題に耐性を持つ独自アルゴリズムDBFT(Delegated Byzantine Fault Tolerant)を採用
- 分散型ネットワークでは、合意形成を図る際、不正な情報や信憑性の低い情報が、紛れているとネットワーク全体としての合意形成ができなくなる可能性があり、これは ビザンチン将軍問題 と呼ばれる
- NEOが採用するDBFTは、このビザンチン将軍問題に耐性を持ち、下記の仕組みで動いている。
- NEO保有者の投票により、複数の承認者(ブックキーパーと呼ばれる)を選出する
- 承認者の中からランダムに代表者を選出し、この代表者にブロック生成権が与えられる。ブロック生成の報酬はGAS
- 代表者は、他の承認者から信任投票を受け、全体の3分の2以上の信任が獲得できなければ解任となり、 再度投票により承認者の選出を行う事になる
- このようにブロック生成権を持つ代表者は、常に3分の2以上の信任を受けているため、信頼できると判断される。ビットコインが採用しているPoW(Proof of Work)と異なり、電力を消費せず、51%攻撃の危険性もない
NEO、GASの発行枚数は1億枚に固定されている
- NEOの発行上限枚数は1億枚となっており、20915年のICO時に、5000万トークンが発行済み。残りの5000万トークンはスマートコントラクトにより、ロックされている
- このロックされた5000万トークンの中から、毎年1500万トークンが開放されNEOプラットフォームの開発支援のために仕様される
- GASの発行上限枚数も1億枚となっており、インフレレートをコントロールしながら、約22年をかけて発行されていく。ブロック生成によるGASの発行枚数が1億枚に達した22年以降は、GASは発行されず、ブロック生成の報酬は手数料等となる予定
誰が作っているのか?
Da Hongfei(NEO Founder)
- 中国広東省の南中国工科大学を卒業。ITコンサルのIntPass ConsultingでCEOを務めた後、2014年にNEOの前身となるAntsharesを開発。
- 同時にAntshares(現NEO)の開発会社であるOnchain社を創業
Erik Zhang(NEO Co-founder)
- 上海大学のコンピュータ・サイエンス学科卒業。Da HongfeiとともにOnchain社を創業
- NEOのプログラムの99.9%を書いていると言われる。
葉山ミキ(NEOジャパン代表)
- ロンドン10年の在住経験と大手自動車メーカーでの、15カ国のマーケティング実務を経て、ブロックチェーン業界のトップマネジメントの通訳となる。
- その後、NEO初の中国外拠点フルタイムとなり、現在に至る。コミュニティ形成など、日本市場において全般的に携わっている。
これまでの実績
- 2015/6
- 中国発のブロックチェーンプロジェクトとして、Githubにコードが公開される。
- 当時の名前はAntshares
- 2017/6
- AntsharesからNEOへと名称を変更し、リブランディングを実施。
- 2018/3
- NEOの開発会社であるOnchainが、NEOベースの仮想通貨であるOntologyのONTトークンをNEO保有者へ無料配布。
今後の将来性は?
- ネオ(NEO)メインネット開設から2周年、グローバルプレゼンスの拡大を進める 。
- NEO:次世代のスマートエコノミックモデルのためにCertiKと提携発表 。
- NEOが開発者会合「NEO DevCon 2019」を開催することが判明!世界中からNEO関係者が集う!?
一般的なプログラミング言語で開発できるのがネオの強み
ネオの大きな特徴のひとつは、利用できるプログラミング言語が豊富で、その言語の種類もごく一般的なものが使えるということです。
具体的にネオでは、Visual Studioなどの使い慣れたIDE(ソフトウェアの開発環境)で、C#やJava、Python等を使用することができます。
つまり、イーサリアムよりもはるかに開発しやすく、取り入れやすい仮想通貨なんですね(イーサリアム上ではSolidityという独自の言語を使うため、扱える人が非常に限られています)。
こうした特徴により、今後ネオ経済圏が拡大した際、プログラミング言語により開発が阻害されることがありません。
ネオは伸び代の観点から魅力ある仮想通貨といえますね。
「NEO 3.0」メインネットローンチが控える!
ネオは2020年、ネオの最新版である「NEO 3.0」をローンチする予定。
これが強力な上昇要因として期待されています。
NEO 3.0は、打倒イーサリアムを目指すネオの起死回生の一手で、ネオをエンタープライズ(大規模な法人)向けに普及させることを狙ったアップデートです。
そのためにネオに不足している、
- 信頼性
- ストレージ機能の向上
- 1秒あたりのトランザクション数の増加(処理能力UP)
- 新たなスマートコントラクトシステム
- 新たな開発ツール
を強化するとしています。