Solana (SOL)の編集履歴#28

記事全体

簡単にまとめると

  • Solana(ソラナ)とは、数々のパブリックチェーンをサポートすることを目的とした、パブリックチェーンプラットフォーム
  • 高度な取引処理速度とスケーラビリティ、そして手数料が低いことが特徴のレイヤー1ブロックチェーン
  • ソラナ上で使われるトークンがSOL(ソル)
  • 2017年後半に元Qualcomm、Intel、Dropboxのエンジニアによって設立されたSolanaは、分散化やセキュリティを犠牲にすることなくスケーラビリティを提供することに重点を置いた、シングルチェーンの委任型プルーフオブステークプロトコルです。
  • 暗号資産(仮想通貨)取引所FTXの分散型取引所Serumなどに採用されているソラナは、イーサリアムとソラナを相互に接続するブリッジ「Wormhole」を発表した。これによりイーサリアムのトランザクション処理速度があがり、またコストが下がる。
  • 通貨単位はSOLとなる

何がすごいのか?

  • とても速い処理性能。秒間で5万トランザクションを実行できるとされる。ビットコインは毎秒6~7トランザクション、速いリップルでも毎秒4,000トランザクションなので、ソラナの速さがずば抜けていることが分かるだろう。
  • イーサリアムなどの他の仮想通貨では、スケーラビリティの問題を解決するために一部の取引をレイヤー2(ブロックチェーン外)で行っているが、ソラナはその処理速度や低コストで、全ての取引をレイヤー1(ブロックチェーン内)で完了さることができる。
  • ソラナのスケーリングソリューションの中核となるのは、Proof-of-History(PoH)という名前の分散型クロックであり、単一の信頼できる時間ソースがない分散ネットワークの時間の問題を解決するために構築されてる。
  • 検証可能な遅延関数を使用することにより、PoHは各ノードがSHA256計算でタイムスタンプをローカルに生成できるようにしている。これにより、ネットワーク全体でタイムスタンプをブロードキャストする必要がなくなり、ネットワーク全体の効率が向上する。
  • ソラナ以前のブロックチェーンは互換性がないが、ソラナは他のブロックチェーンと連携し互換性を持つことができる。これにより、他のブロックチェーンはソラナ上で取引をすることが可能となり、その処理スピードを上げることができる。

どんな技術か?

  • コンセンサスアルゴリズムはProof of History

誰が作っているのか?

Anatoly Yakovenko(アナトリー・ヤコヴェンコ)

 

元Qualcomm(クアルコム)の無線プロトコルに携わるエンジニア

十数年の経験を経て、カフェで2杯のコーヒーと1本のビールを

飲んでいる時に、SOLの開発をひらめく。

 

ビットコインやイーサリアムなど「proof of work(プルーフオブワーク)」における、

マイナー、採掘者はパズルを解き、その努力に応じて暗号資産で報酬を得ている。

プロセスにおいて数時間から何日もかかる場合もある。

そして非常に多くのエネルギーを必要とする。このため、あまり拡張性がない。

 

「proof of stake(プルーフオブステーク)」と呼ばれる新しいシステムも

主流になりつつあるが、ヤコヴェンコ氏は「proof of history(プルーフオブヒストリー)」と呼ぶ

独自のアイデアをもとにSolanaブロックチェーンが開発した。

一種の同期時計を使い、各トランザクションをタイムスタンプを割り当てるかのように

することで、ブロックチェーンに記録されるトランザクションの順番を、

マイナーやボットが決められないようにするというもの。

これまでの実績

  • 2021/4   時価総額TOP20入り
  • 2021/6   世界初のソラナETP、スイスで上場へ
  • 2021/8 NFTプロジェクト「Degenerate Ape Academy」を立ち上げ、NFTに参入し、話題を集めた最初の10分間で1万枚の猿の画像のNFTが売れた。猿の画像を購入する際、ソラナを購入する必要があり、価格が急激に上昇。2021年8月末時点で仮想通貨トップ10入り

 

今後の将来性は?

 

スピードと低い取引コストを多くの人が体験し、NFT人気がさらに高まると、ソラナはさらに上昇する可能性がある。

そしてNFT市場にはポジティブなフィードバックループが生まれる。

暗号資産調査会社トークン・メトリクス(Token Metrics)は

「ソラナはおそらく、DeFiとNFTの双方にとって大きなプラットフォームとなるだろう」と見解を発表。(2021年8月末)

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