Wrapped Bitcoin (WBTC)の編集履歴#16
- 作成日時 : 2021/5/14 07:49
- ユーザ名 : 810spdesu
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編集内容 :
誰が作っているのか?
- BitGo Inc
- Kyber Network
- Ren
簡単にまとめると
- WBTCは、分散型取引所(DEX)や金融アプリケーションを含む、イーサリアムエコシステムにより大きな流動性をもたらします。今日、取引量の大部分はビットコインとの集中取引所で行われています。WBTCはそれを変更し、ビットコインの流動性をDEXにもたらし、トークン取引にビットコインを使用できるようにします。
- ビットコインを暗号資産カストディアンのビットゴー(BitGo)に預け入れることで発行されるビットコインに連動したERC-20トークン(イーサリアム規格に準拠したトークン)です。
- WBTCはビットコインをERC20形式に標準化し、ビットコインのスマートコントラクトを作成します。これにより、ビットコイン転送を統合する、スマートコントラクトの作成が容易になります
- 複数の通貨をサポートするためにさまざまなノードを維持し、トランザクションタイプを管理することは、面倒な場合があります。現在、取引所、ウォレット、および支払いアプリは、イーサリアムノードを処理するだけで済みます
- 略称はWBTCとなる。
何がすごいのか?
- 保有、送金だけでなくWBTCを使えばイーサリアム(ETH)上でBTCが利用可能になる。
- BTCを保有しつつBTCをDeFi系レンディングサービスに使うことができる。
- 価格は1BTC=1WBTC、BTCのステーブルコイン。
Wrapped Bitcoinとは、イーサリアムのブロックチェーン上で発行されたERC20トークンのひとつで、「ビットコインと1:1でペッグ」されているのが大きな特徴です。
これにより、擬似的にビットコインをイーサリアムのDapps上で使うことが可能になります。
「ビットコインと1:1でペッグ」されているので、値動きは基本的にビットコインと同じ。これはWrapped Bitcoinがビットコインを完全な価値の裏付けとしている(Wrapped Bitcoinを発行するためには同数量のビットコインが必要)だからです。
しかし、「であるなら、Wrapped Bitcoinではなく、本物のビットコインを使えばいいんじゃないの?」と思ってしまいますよね。
しかし、そうもいかないケースもあります。
代表的なのが、「イーサリアムのブロックチェーン上にビットコインを持ち込む」こと。BTCとETHはそれぞれ別々のブロックチェーンを持っているので、互換性がありません。
そこで、イーサリアムのブロックチェーン上でビットコインを価値の裏付けに持つ「Wrapped Bitcoin」を発行し、擬似的に「イーサリアム上で使えるBTC」を生み出しているのです。
蛇足ですが、こうした考え方は仮想通貨トロンでも見られ、トロンのブロックチェーン上でビットコインとイーサリアムを使える「Wrapped Bitcoin」と「Wrapped Ether」という仮想通貨も発行されています。
理由は同じで、トロン上にビットコインとイーサリアムを持ち込むことはできないからですね。
- Wrapped Bitcoinの必要性
では、なぜイーサリアム上にビットコインを持ち込む必要があるのでしょうか?
その理由はさまざまですが、大きな流れのひとつに「Defi(分散型金融)」や「レンディングプラットフォーム」 の流行が挙げられます。
DeFi系のレンディングプラットフォームでは、「お金を借りたい人に仮想通貨を貸すことで、利息収入を得る」ことができます。
これが有力な運用方法として、特に2020年になってから、投資家から注目を集めています。
ただし、レンディングプラットフォームの多くはイーサリアム上に構築されています。
つまり通常なら、ビットコインを売りたくない投資家も「ビットコインを売り、イーサリアム系の仮想通貨に交換してから、それをDeFiで運用する」という必要があります。
でもこれは、ビットコインの将来に強気で「売りたくない」と考えている投資家には、デメリットですよね。
そこで、これを解決するWrapped Bitcoinの必要性が増しているのです。
どんな技術か?
誰が作っているのか?
- BitGo Inc
- Kyber Network
- Ren
これまでの実績
今後の将来性は?
Wrapped Bitcoin(WBTC)とは?特徴・将来・購入できる取引所・BTCとの違いを解説!
Wrapped Bitcoinは業界のリーダー!
Wrapped Bitcoinは、「イーサリアムのブロックチェーン上で発行された、ビットコイン連動型コイン」と定義できますが、こうした類似コインの中で、Wrapped Bitcoinはトップの時価総額を持っています。
2020年8月、約3万1000ビットコイン(約390億円)が類似コインの市場規模でしたが、そのうち75%はWapped Bitcoin(WBTC)によるものです。
あくまで2020年現在では、絶対的な地位を得ていますね。
Wrapped Bitcoinは「DeFi市場」の追い風を受ける
Wrapped Bitcoinの勢いは留まることを知らず、2020年10月にはWBTCの時価総額は10億ドル(1,053億円)突破しました。
わずか2ヶ月の間に、なんと3倍以上に成長しているんですね。
この背後には、DeFi市場の拡大が挙げられます。
つまり、「ビットコインをホールドしながらも、DeFi市場でコインを貸して金利を得たい」というニーズが拡大しているのです。
今後については、DeFi市場が拡大し続ける限り、Wrapped Bitcoinの規模も拡大していくと考えるのが妥当でしょう。
ただしWrapped Bitcoinはビットコインを価値の裏付けとしており、価格はビットコインと連動しています。
Wrapped Bitcoinの時価総額が増加したとしても、必ずしも投資家は利益を得られるわけではない点に注意する必要がありますね。